【佳作】 「ふわふわ言葉」を上手に

大山小学校5年 遠藤 綾乃
 
 いい言葉だけど、言いそびれていたり、言えなかったりする言葉は、私たちの周りにたくさんあります。
 たとえば、「ありがとう」という言葉。言われた方はもちろん、言った方もいい気持ちになる魔法の言葉です。ふだんの生活の中でよく使う言葉ですが、意外と言いそびれていることが多い言葉ではないでしょうか。
「ありがとう」を言うのは、だれかに何かをしてもらったり、何かをもらったりした時だと思います。でも、実際には、家族にご飯を作ってもらったり、そうじをしてもらったりした時に、「ありがとう」と言っている人は少ないと思います。
 私は、低学年の時に、「ふわふわ言葉」と「ちくちく言葉」という言葉を教わりました。「ふわふわ言葉」は、言われてうれしい言葉、「ちくちく言葉」は、言われたらいやな気持ちになる言葉です。
 わたしは、「ちくちく言葉」をたくさん思い浮かべることができます。それだけ、ふだんからよく耳にする言葉で、自分も言ったり言われたりしている言葉なのだと思います。ですが、それ以上に「ちくちく言葉」は、言われたらずっと忘れられない、心にささる言葉なのではないでしょうか。軽い気持ちで言った言葉が、相手の心を傷つけてしまう。それが、「ちくちく言葉」なのです。
 では、「ふわふわ言葉」は、どうでしょうか。ありがとう。がんばれ。すごいね。いいよ。どうぞ・・・。たくさん思い浮かびますが、ふだん使っていても気がつかないことが、多いように思います。でもそれは、悪いことではないと思います。それだけ当たり前に「ふわふわ言葉」を使っているということだからです。
 でも、「ふわふわ言葉」を上手に使えていない人も多いのではないでしょうか。「ありがとう」と同じで、言えばおたがいに気持ちがよくなる「ふわふわ言葉」を言いそびれていることが多いのではないでしょうか。
 自分はどうだろう。私は、「ふわふわ言葉」を上手に使えているのだろうか。ふだんの生活をふり返ってみました。友達と遊んでいる時、授業中、家族と過ごしている時など「ふわふわ言葉」を使える場面が、たくさん見つかりました。
 私たちは、たくさんの言葉に囲まれて生活しています。いい言葉だけを使って生活するのは、今の私にはむずかしいのですが、「ちくちく言葉」をできるだけ減らして「ふわふわ言葉」を上手に使いこなせる人になりたい。わたしは、そう思っています。
 
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