【特選】 思いやりの心

玉井小学校4年 矢野 煌芽
 
 ぼくは、よく友達とけんかしてしまいます。きっかけは、サッカーでのボールの取り合いなど、ちょっとしたことです。本当はけんかなんてしたくないのに。ついつい友達に、きつい言葉をかけてしまいます。
 いつも通り、みんなでサッカーをしていた時のことです。
「勝手に、ボール取らないでよ。」
ぼくの言葉がきっかけで、口げんかがはじまりました。家に帰ってから、ぼくは、なやみました。「またやっちゃった。どうしてこんなにけんかをしてしまうのだろう。」答えが知りたくて、毎日、考え続けました。教室に入る前は、特に考えこんでしまって、少し暗い気持ちになりました。
 そんなある日、授業の前に先生から「思いやりの心」という言葉を聞きました。友だちの気持ちをよく考えて行動するということです。「ぼくには、思いやりの心が足りなかったんだ。」と、はっとしました。遊んでいる時、ぼくは自分が楽しむことしか考えていなかったのです。この日から、思いやりの心を身に付けようと、作戦を立てることにしました。
 試しに、よく、けんかのきっかけになっているサッカーの時に、友達にボールをゆずってみました。
「ボール、あげるよ。」
と言うと、友達は、
「え、いいの?ありがとう。」
と、喜んでくれました。ぼくは、「うまくいった、けんかしなかった。」と、心の中ではしゃぎました。次に、授業中、友達がわからない問題があって、こまっている時には、やさしく教えてあげるようにしました。友達からの「ありがとう。」という言葉を聞くと、何だか達成感もわいてきました。
 ぼくは、この思いやりの心作戦を続けました。すると、みんながいつもよりも笑っています。それに、ぼくにやさしくなったような気もしました。クラス全体のふんいきが、変わってきたのです。ぼくはうれしくなりました。むねのモヤモヤも、すっきりしました。
 友達とけんかすることは、へってきたけれど、思いやりの心はもち続けたほうがいいと思います。まだ時々、自分勝手な考えをしてしまうことがあるし、思いやりの心は、かんたんに身に付くものではないと思うからです。ぼくは、五年生になっても、六年生になっても、大人になっても、友達や周りの人と、なかよくくらしたい。だから、いつでも、だれにたいしてもやさしくできるように、人の気持ちを考え続けていきたいです。
 自分が変わるだけでなく、みんなを変えることができる思いやりの心。世界中の人々が思いやりの気持ちをもつことができれば、もっと明るくやさしい世の中になる。まだまだけんかしてしまうこともあるけれど、もう、ぼくはなやみません。思いやりの心をもっていれば、みんなと楽しく生活できることを、知っているからです。
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