【佳作】 戦争と平和

玉井小学校 6年 松浦 ひより
 
 今年は、終戦から70年という節目の年です。戦争を経験した人達の平均年齢は、80歳を越えたそうです。私の91歳の曽祖父も、戦争を経験した一人です。19歳の時に召集され、日本各地で兵隊の訓練を受けたそうです。その間にも、群馬県にいたときは、空しゅうにあった事もあったそうです。そんな中、終戦の日をむかえた曽祖父は、さいわいにも前戦に行く事なく無事に帰ってくることができました。
 戦争をしていた頃の日本は、自分の意見を言うことができませんでした。戦争を否定するような事を言っては、いけなかったようです。私は、それは、人権を無視することだと思います。自分の家族が戦争に行ってしまうのに、心から喜ぶ人など、絶対にいないと思います。自分が死んでしまうかもしれないのに、うれしい人なんて、絶対にいないと思います。私は、それを想像しただけでも悲しくなります。
 今、私達は、自分の意見を言う事ができます。だから私は、戦争は絶対に反対です。自分の大切な人の命が奪われてしまうかもしれない戦争は、まったく意味のないことだと思うからです。誰にも生きる権利を奪うことはできないはずなのに、戦争は簡単に奪ってしまいます。悲しい、辛い、いたい、怒り、憎しみなどの感情に国の違いは、関係ありません。だから、たとえ国が違っても同じ人間同士が殺し合いをすることは、理解できません。
 日本は、戦争をしないことを誓い、今は平和です。私達は、食べ物、着る物に困ったことは、ありません。毎日、学習をし、友達もたくさんいます。それが、当たり前の毎日です。しかし、当たり前ではない人達も今だにいるのです。世界の各地では、紛争や争い事が絶えません。私達は、身近な出来事でなければ、無関心なのかもしれません。でももし自分の身近な出来事になってしまったらどうでしょうか。今までの豊かな生活が奪われたらどうでしょうか。だれもが無関心では、いられなくなると思います。私は、戦争を許せない。憎むと思います。
 私が思う平和な世界とは、戦争がなく、世界中の人が笑顔で幸せにくらせることです。そのためには、戦争がどんなに悲惨なもので悲しみや憎しみしか生まないと知ること、一つしかない命の尊さを改めて考え直すこと、世界中の人が戦争反対を呼びかけることが大事だと思います。これからは、いろいろな事を学びながら、命を大切にして、生きていきたいです。
 
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