【優秀賞】 自由と平和の大切さ

一般部門 菊地 実香
 
 八月十五日、終戦七十年目という節目を迎え、日本ではメディアで大々的な戦争特集が放映されてました。当時の特攻隊の話がとても衝撃的で戦争とは何かと、考えさせられました。
 特攻隊とは、未来あるたくさんの若者が飛行機に爆弾を詰め、敵艦に体当たりし命を絶った方々です。戦争末期、資源不足という理由で敵艦に確実に大打撃を与える事を目的とし、人の命を軽視した、とんでもない作戦です。写真で見る彼らからには、自分が死ぬと分かっているにも関わらず、笑顔で写っており、死ぬという怖さを感じられないのが印象的でした。国の為に命を尽くす事が当たり前だった日本、志願兵になり戦場に行く事は、とても名誉な事だったのです。国の方針自体が人の精神を維持してたと思うと、何ともいえない感情が込み上がりました。
いざ出陣の時、上空ではどんな事を思い浮かべていたのでしょうか。本当の胸の内は、もっと生きたかったはずなのではないでしょうか。戦闘機の実戦体験者、原田要さんが戦争の愚かさ、無念さを語っていました。
「戦場で兵隊が死ぬ時には、大日本帝国万歳、天皇陛下万歳と言うと教わります。しかし実際の戦争でそんな人はいなかった、最期は、おっかさん、そう叫ぶのです。戦争で母親の存在ぐらい大きなものはないのです。」
 私は思いました。本当は誰だって戦争なんてしたくなかった、国の命令は逆らえなかった、そんな戦没者達の悲痛な想いを伝えたかったように見えました。私は自分の人生観、価値観の無さに気付かされ、涙が止まりませんでした。
 特攻という非人道的作戦を強行した、国の責任者は重いです。どんな理由をつけても戦争はしていけません。良い事なんて、何一つ残りません。戦争に勝って国民が幸せになるのならば、それは創られた幸せです。ただそれは、一定期間だけでしょう。戦争を体験した人達のその後の苦しみを考えてほしいです。
 今の世の中は昔と違い、殺人や自殺、虐待が増え、命に対する意識が低くなている気がします。この先、戦争を起こす考えが出るのではないかと不安です。実際、安全保障関連法案の審議が問われ問題になっています。日本が危機的状況に陥った場合、集団的自衛権、武力行為が可能になる事を、どうしても避けてほしいです。人が死ぬリスクが高ければ、戦争に巻き込まれる可能性はあるのです。当たり前の平和は、多くの犠牲の上に成り立っていると伝え、どのように生き抜いて、今があるのかを再認識し、語り継がなければいけません。
 戦争を体験した世代は、年々減っており、戦争の記憶は風化しつつあります。当時の人々の悲しみや心の痛みは、同じくらい感じる事は出来ません。だけど私達は、もっと真実を知る事が大事だと思います。今の若い世代の人達には、少しでも興味を持ってほしいです。
 世界では、今もなお、戦争し貧困や差別などで命を落としています。私達に今、何ができるのかを考えました。
 私達は一人の人間として存在しています。お互い尊重し合い、気に掛ける思いやりを忘れてはいけません。良い環境を築いていかなければ、豊かな優しい心は育ちません。争いや揉め事は減らす努力が必要だと思います。大勢で協力し合い、平和を永遠に守っていく事が私達の務めではないでしょうか。戦争とは何か、憲法は何の為にあるのか正しく理解する事も必要です。戦争で亡くなられた、たくさんの尊い命があったから、今に至るという事を、私達は今一度、考え直さなければいけないと強く思いました。
このページの情報に関するお問い合わせ先
政策推進課情報広報係TEL:0243-24-8098FAX:0243-48-3137