【佳作】大切な命 

大山小学校 4学年 松野 美雪 
 
 私はこの前、友だちにいやなことを言われました。友だちは、軽い気持ちで言ったことでしたが、わたしはとてもいやな気持ちになりました。顔や体のこと、着ている洋服のこと、今すぐに変えられないことについて友だちから言われたら、きずつきます。そして、周りのみんなから自分の言われたくないことを言われ続けたら、学校に行きたくなくなると思いました。
 わたしは、家にあった国語辞典で「人けん」という言葉を調べてみました。すると、人けんとは、「人間として生きるけん利」と書かれていました。わたしは友だちからいやなことを言われたり、されたりすることは、人けんが守られていないことだとお母さんに教えてもらいました。
 そして、ぜっ対にやってはいけないことは、言葉によるいじめより、ぼう力をふるい、人の命をうばうことです。ぼう力は、人の体をきずつけます。いたいだけでなく、ひどいときは、死んでしまうこともあります。
 夏休みにテレビを見ていたら、小さい子どもにぼう力をする親がいることを知りました。親は、子どもを守るのが当たり前だと思っていたけれど、自分の子どもの体をきずつけるなんて、ひどいと思いました。
 子どもやお年よりはもちろん、だれに対してもぼう力をふるうことは、ぜっ対にやってはいけないことだと思います。人の命をうばうことは、一人の命がなくなるということです。どんなに悲しんでも、もどってきません。命は、一人に一つしかない大切なものです。
 わたしは去年、合唱部に入っていました。去年の大山小学校の自由曲が、わたしは大好きでした。それは、「みんな一つの生命だから」という曲です。その歌の歌しのなかに、「人は人は気まぐれに小さな生きものの生命をうばう」とあります。わたしは、この歌しを見たとき、小さなアリをふみつぶしてしまったことを思い出しました。わたしは、そのときのことを、とても後かいしました。そして、わたしがみんなに教えたい歌しがもう一つあります。それは、「みんなみんな一度きりのふたたび生まれぬ命だから共に生きる命だから」です。
 わたしは今まで、自分が平和にくらしていることについて考えたことがなかったけれど、これは人けんが守られているからだと分かりました。だから、もっとたくさんの人に人けんについて考えてほしいと思いました。そして、一人ひとりが気持ちよく生活できる世の中になるといいなと思いました。

 
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