【佳作】 「人権」にこめられた意味

大山小学校4年 菅野 美咲
 
 大山小学校では毎年、「人権の花運動」という活動を行っています。1年生から6年生のたてわり班に分かれて、プランタに花を植える活動です。この活動のときに、人権のお話を聞くのですが、正直にいうと、「人権」と聞いても、少しむずかしくて、どういう意味なのかよく分かっていませんでした。
 4年生の学級活動の授業で、人権ようご委員の、伊東さんに来ていただき、「人権」について学習しました。伊東さんは、
「ひとりひとりちがうからいい。自分一人ではなく、みんなが助け合っているから生きていくことができるんだよ。そして、見えないところにも思いやりはあるんだよ。」と、教えてくださいました。
 私のクラスには18人の友達がいますが、顔、かみ、声、身長、体重、性格、全く同じ人なんていません。世界中には、たくさんの人がいますが、肌の色、言葉、服装、全く同じ人なんていません。ひとりひとりいろいろな特ちょうがあります。例えば、体の大きい人は、力があって重いものを持ち上げることができます。体の小さな人は、せまいところをくぐりぬけることができます。わたしは、ひとりひとりにいいところがあって、そのいいところを生かして助け合っているのだと思いました。また、だれにでもわるいところがあって、そのわるいところは、おぎない合っているのだと思いました。だれにでも思いやりの心をもって、助け合うことが大切だと思います。
 話を聞いた後で、人権大玉村花を植えたときのことを思い出しました。1年生から6年生で、ただ花を植えただけだと思っていたけれど、役割があったことに気がつきました。重い土は、上級生が持ってきてくれました。わたしは下級生といっしょに花を運び、みんなで協力しながら花を植えました。かたづけはみんなが分たんして行いました。こうやってそれぞれが思いやりの心をもって助け合っているんだなと思いました。
 「人権」という言葉の意味は、やっぱりむずかしいけれど、少しだけ分かった気がします。今までは、何も考えずに「人権の花運動」の活動をしていたけれど、来年からは、人権にこめられた意味を考えて、いろいろな学年の人たちと助け合って活動していきたいと思います。そして思いやりの心をもって、いつでもだれにでもやさしくできる人になりたいと思います。
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