【優秀賞】 高齢者と障がいのある人について

大玉中学校2年 武田 彩香
 
 私は高齢者の方と障がいのある方について考えました。
 私の将来の夢は介護士になることです。介護士になろうと思った理由はいろいろあります。その内一つは、私の祖母が大玉村の陽だまりの里のデイサービスを利用していて、よく話を聞いていたことがあります。
 祖母は、病気で長く入院していました。もともとひざが痛くて歩けなかったのが、入院が長引くことで足の筋肉が弱くなり、歩けなくなってしまいました。
 自宅でお風呂が問題でした。段差があるため祖父が1人で入浴させるのは体力的に無理でした。また、お風呂に入れなくて体をタオルでふくだけではさっぱりしないので、村のデイサービスを利用することになりました。
 最初は、お風呂に入っただけでも疲れてしまい、お昼ご飯やデイサービスの利用者の人達と話をすることもあまりできないようでした。でも、1ヶ月に4回から5回利用しているうちに、少しずつ慣れてきて、デイサービスでの遊びや利用者の方と会話した内容を楽しそうに話してくれるようになりました。
 大玉村の陽だまりの里のスタッフのみなさんは、朝9時頃までに利用者の方を自宅まで迎えに来てくださり、帰りも4時頃から自宅まで送ってくださいます。陽だまりの里に行くと、血圧を測ってもらってから、順番にお風呂に入れてもらうそうです。祖母は、だいたい1番目に入浴させてもらえるようで、とても気持ちよかったとうれしそうに話をしてくれます。着替えが終わって、もどってくると利用者の方といろいろな話をしているそうです。午前中はゲームをやったり、天候の良いときは外へ花見へ行ったりするそうです。お昼ごはんを食べると午後から昼寝の時間があり、みんなで横になって休みます。午後の昼寝が終わると、おやつを食べて帰りの時間になるそうです。
 祖母はスタッフの方達の名前をほとんど覚えています。お風呂に入れてくれたスタッフの方の名前や家まで送ってくれたスタッフの方の名前まで教えてくれます。スタッフの方達みなさんが親切にしてくれることを祖母からよく聞きます。
 陽だまりの里を利用するようになって、毎日食事の世話と身の回りの世話をしている祖父も少しは楽になっているのか家族で話すことがあります。毎日、身の回りの世話をするのは体力的に大変だと思います。私が毎日世話をするとしたら、しっかりできるかどうか不安になります。だから、陽だまりの里の方達を尊敬します。
 体に障がいのある人も利用する施設があります。手が動かせない人、歩けない人、目の見えない人、耳が聞こえない人などいろいろな事情で施設に入っている方がいます。
 最近のニュースで、障がい者の方が入所している施設で多くの方々が亡くなってしまった事件がありました。事件を起こした人は、施設に勤めていたことがある人だったと聞きました。聞いたとき、大きなショックを受けました。たとえ寝たきりでお世話をしてもらわないと生活できない方でも、楽しく生活する権利はあると思います。だから、このような事件がもう2度とおこらないようにしてほしいと思いました。
 その他にも高齢者の方が施設に勤めている人にケガをさせられる事件をニュースで見たことがあります。どんな理由があっても人にケガをさせることはよくないと思います。ましてや、施設に勤めている人が加害者になることもあり、二重に落ち込んでしまいます。
 精神的な障がいがある人もいます。そのような方のために話を聞いてあげるカウンセラーの方がいます。カウンセラーの仕事はとても大変だと思いますが、人の話を聞いてあげることはとてもいいことだと思うので、私も聞き上手な人になりたいです。
 高齢者の方や障がい者の方について考えてあらためて思ったことは、高齢者の方も障がい者の方も楽しく生活する権利があるということです。生活を手伝ってもらうことで楽しく生活できていると思うので、世話をするのがめんどうだなどと思わずに、お手伝いすることが大切なのだと思いました。
 私は、人の役に立ちたいので介護士になりたいと思いました。だから、高齢者の方や障がいのある方が利用する施設で働けるように今から介護士になるにはどうしたらいいのかそして進学する高校やその先のどのような専門学校に行ったらよいかを調べたり考えたりして、将来自分の夢をかなえられるようにしたいです。
 高齢者の方や障がいを持っている方が、いつも笑顔で楽しく生活できるような施設がたくさん増えたらいいと思います。そしてなにより、事件が起きることのない安全な施設が増えてほしいです。
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