【佳作】 人種差別について

大玉中学校2年 武田 和佳奈
 
 私はあるテレビ番組で放送されている内容に衝撃を受けた。アフリカのタンザニア連合共和国の北部にある小さな村で、白い髪、白い肌をもった「アルビノ」と呼ばれる人々が相次いで襲われる事件が多発しているのだ。
 その被害者は皆、腕や脚を奪われてしまう。それだけではなく、命まで奪われた人もいる。なぜ、このような事件が起こってしまのだろう。
 アルビノとは正式に「アルビニズム」と呼ばれ、黒い色素のメラニンを持たない遺伝子疾患らしい。まだ原因が改名されておらず、治療も予防もできないそうだ。命に危険がなく、どの人種にも起こる疾患である。割合はとても少ないが、アフリカ東部は珍しく、最も発症率が高い。
 それに加え、タンザニアには、ある言い伝えがある。それは、「アルビノの身体を手に入れると幸せになれる」と、いうものだった。この迷信は今も信じる者がおり、富裕層に広がっている。おそらくその原因は呪術師の存在にある。
 アフリカでは生活に欠かせなく、アフリカの人々の精神的なよりどころらしい。この迷信のせいで、お金に目がくらみ、犯罪に手を染め、アルビノの実子を売る親が少なくないらしい。私はその番組を見て心がとても痛んだ。日本に住む私にとっては衝撃が強すぎて、とても信じがたい。
 人種によっていじめ、差別の問題があるが、この問題は人間そのものが売られるという残酷さである。今ではこの問題に立ち向かって改善すべく行動を起こしている人がいる。その人はアフリカの生まれではない。自分と同じ疾患にもかかわらず、なぜアフリカでは酷く差別を受けなければならないのか疑問を持っている。
 ここまで聞くと嘘のような話で信じられない。それは、その立場に立たされていない人にとっての意見である。
 私は差別が増える原因が二つあると思う。一つは皆同じ環境ではなく、育ち方が違うことである。自分の環境が普通だと思うことで、自分にとってありえないことが起きた時に、違和感、嫌悪感を感じる可能性がある。人間は誰しも先入観をもちやすい。例を挙げるとすれば「ルビンのつぼ」が良い例だろう。白い所を見ればつぼに見えるが、黒い所を見れば向き合っている二人の人に見える。それと同じように人間は一度見たり聞いたりしたときの印象は簡単に考えが変わらない。何でも物置は柔軟性も保って整理すべきだと思う。
 次に、自分の言った言葉に責任を持っていないというところである。最初のアルビノの話も、誰かが迷信を広めなければ、今のアフリカは平和だろう。信じる人も柔軟性がなく真に受けたために、現在に伝えられている。
 これらは、言ったことに責任を持たず、聞いたことを先入観でとらえてしまう先人たちの過ちだと私は思う。
 これらは昔の話だけではない。今現在はインターネットが普及し、それで世界に大きな影響を与えている。もちろん便利だが、それによって嘘の情報が回ってしまうのも事実である。勘違いや故意で流れた情報でも、それを受け取って活用するのは本人の姿勢である。そこで先入観が邪魔をしてしまうと、ありもしない迷信を生み出してしまう。
 日本という島国にいる私たちは、メディアで他国の情報を得ることが多い。メディアの情報を集める側の人が良い事を発信すれば、視聴者は良い国だ、外国人は良い人だと思う。反対に悪いことを伝えれば、悪い国だ、外国人は悪い人だと思ってしまう。悪いことが伝わった場合は、そこで思い込みや、もしかすると差別が生まれてしまう。外国のメディアも日本の悪い所を発信すれば、偏見の目を向けられてしまう。メディアはとても大切な鍵をにぎっている。
 皆同じ考え方、見た目、感じ方である。それによって多くの問題が起きているのは仕方がないのかもしれないが、解決できる可能性もある。その方法としては、相手の立場、気持ちを理解すること、先入観をなくし、柔軟性を兼ね備えることを日常的にできれば、解決のための一歩を踏み出すことができるのではないかと私は思う。
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