【佳作】心で伝える         

大玉中学校3年 根本 結羽
 
 みなさんは車いすに乗っている人を見てどう思いますか。ちょっと嫌だな。かわいそうだなと思う人がいると思います。そこで障がいのある方について考えました。
 私の母は特定非営利法人関係の仕事をしています。そこで以前母の仕事のボランティアに参加することにしました。最初は簡単な仕事だと思っていました。デイサービスのボランティアにも参加したこともありましたが、母の仕事は障がい者の介護なので、不安もありました。年齢層がさまざまで、ダウン症をもった人や知的障がいを持った人もいて、実際に見ると正直怖いという感情が出てきました。ダウン症があると意思を上手に伝えることができなかったり、理解が遅かったり、自己中心的だったりします。また、運動能力が低いため、疲れやすく、筋肉もあまりありません。ですが、性格は人それぞれで温厚といわれています。ダウン症は染色体異常によるものなので治療することはできません。それを踏まえてまずは小さい子供たちの面倒を見る体験をしました。だいたい小学生の子たちで、とても活発でした。本当に障がいをもっているのかを疑ってしまうほどでした。みんな走ったり、勉強したり、おしゃべりをしたりしていました。その中でも重度の障がいをもっている子もいて、車いすに乗っていました。
こちらの方をずっと見ていて、みんなと一緒に遊びたそうにしていました。その時私は目がはなせなくなりました。そうしていると、介護している人が本の読み聞かせをしていました。意思は伝えることができなくても本だからこそ伝わることもあると思うので私は安心しました。
 次に私は、少し年齢が上がって、高校生から大人の方のエリアで体験しました。そこでは、昼食作り、本の読み聞かせ、ご飯を食べさせてあげたり、お話をしたりしました。昼食作りでは利用者の方が食べられるものを食べやすい形にして、おかゆのような感じにしました。介護している方が利用者の方に食べさせてあげると、利用者の方はスムーズに食事を進めていました。私がやってみると簡単そうにみえていたはずが、とても難しくて、なかなか食事が進まず、介護している方に早くもバトンタッチしてしまいました。障がい者のある方は飲み込むスピードが遅くて私たちが普段食べているスピードで食べさせてしまうと、のどにつまらせてしまいます。量や食べさせてあげるスピードが大事でした。次にしたのは高校生の男の人とのおしゃべりです。その方は軽度の症状で、言葉がつまってしまうこともありましたが、普通に話すことができました。アニメの話やマンガの話をしていて、しっかりとした意思があり、とても優しい方でした。本の読み聞かせでは、聞く側ではなく、読む側でした。介護している方には「ゆっくり、はっきり読んでください」と言われました。言われたとおりに読むと利用者の方が少しだけうなずいてくださって、少しでも理解してくださっているんだなと思い、とても嬉しかったです。
 私が介護している方の様子を見ていると、利用者の方ひとりひとりの目を見てお話をしたり、言葉は返ってこなくても「今日は天気が良いね」とか「今日は何をしよっか」など積極的に話しかけていました。また、とても優しく、なにがあっても恐がらず丁寧に教えていました。私だったらできないようなことをしていて、障がいがあっても我が子のように接していて、とても見入ってしまいました。利用者の方が微笑んだときわたしも笑顔になりました。
 私はなかなか体験のできない障がい者施設のボランティアに参加して、とてもいろいろなことを学びました。まずは、今、あたりまえに見ること、聞くこと、考えること、意思を伝えることすべてが幸せなことなのだと思いました。でも、障がいをもって生まれてきても、命は命で人間が平等にもっているものです。障がいがあるからといってその人をさけたり差別したいすることはいけないと思います。普通の人と見た目や考え方が違っていても、同じ人であることには変わりないので、困っていたら助けてあげるということは難しいと思いますが、話をしたり、本を読んであげるなど小さなことでも自分達ができることをすれば自分自身成長すると思います。
 自分が体験した貴重なボランティアで学んだことを忘れずに生活していきたいです。
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