【佳作】いろいろな性格            

福島県立本宮高等学校1年 清野 愛夏
 
 よくグループ活動をしていると、リーダーシップをとる人と、あまり話に参加しない人で分かれます。リーダーシップをとれる人は、自分がこうしたい、こうやりたいなど自分の意見を言い、あまり話で発言しない人は、何も言わずうなずくだけというグループを私は体験したことがあります。私は自分の意見を言える方だから、このグループ活動が終わって休み時間になり、あまり発言をしなかった人達の近くを通った時、「本当は私、意見を言いたかったんだ」と話をしているところを聞いてしまい、なんで自分の意見があるのにうなずいているだけなのかと少し苛ついてしまいました。でもその後考えてみると、私も仲が良い人や、気軽に話ができる人の前では言いたいことをはっきり言うことができるけれど、あまり仲の良くない人達の前では、遠慮しがちになっていることがあると思いました。同じ学年の人でも、苦手と感じてしまうと私はあまり話しかけなくなります。確かにそう考えるとあまり話し合いで意見を言わない人達の気持ちが、理解できるなと思いました。同じ学年の人達の中には、人見知りをする人や、しない人、自分の意見をはっきり言える人、言えない人など、同じ学年内でもいろいろな性格の人がいます。確かに自分の言いたいことがあるのになかなか言えなくて、いつも一緒にいる友達といると本音が言えるという人はいます。それなのに、私はそのことをあまり分かっていなかったから、一人で何も言わなかった事に対して苛ついていたのだと思うと、自分自身のことを幼いなと感じました。いろいろな性格の人がいる事を、もっと早く理解していれば、自分から意見がなかなか言えない人に、「どう思う」や、「他に何かある」など言えたのにと思うと少し悔しかったです。周囲の理解があればグループのみんなが、楽しみながら自分の意見を言え、よいグループ活動ができたと思います。また、学校の授業などでも、先生が、「少し時間をとるから、周りの子と話して下さい」とよく言いますが、周りに話しかけられる友達や、話しかけられそうな友達がいなかったら、私はその時間が終わるまで一言も話さず、静かにしています。先生は生徒にたくさんの人と話をして、コミュニケーションをとることを望んでいるのかもしれませんが、それが苦手な人は、たくさんいます。みんながみんな同じ性格ではないので、この人だったらこう言ったらどう思うかなどをきちんと理解することが大事だと私は考えます。そうする事で、グループ活動の話の内容が濃い、良い話し合いになるのではないかと思います。また、一人一人が理解している事でこういう場面なら、この人が役に立てるや、この人はこういう事に向いているなどその人がもしあまり仲良くない人でも、その人の事を知る事ができ、グループ内からクラス内へと人と話をしやすくなり、コミュニケーションがとりやすくなると思います。そして、自分からも気軽に話しかけることができるようになり、みんながこのクラスでよかったと思えるといいです。そのために、自分が、あまり意見を言えない人に対し、何ができるか考え、実行していくとあまり意見が言えない人から、「これはどうかな」と自分から意見が言えるのではないかと思いました。
 これから私は、あまり意見が言えない人に、自分から一言話しかける事で話ができるきっかけづくりを頑張りたいです。
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