【優秀賞】みんな同じ人間だ

玉井小学校6年 松本 凛
 
 私は、生まれつきの病気で、小さいころ病院にいることが多くあった。そんな生活の中で、とても嫌な気持ちになった経験がある。それは、病院の中にいた障害者に対して、「気持ち悪い。」「怖い。」などといったひどい言葉を言っている人を見たことだ。障害者の人たちは、自分がなりたくて障害者になっているわけではないのだ。
 障害者の人たちにも、いろいろな人がいる。目が見えない人、耳が聞こえない人、手がない人、足がない人など、いろいろな障害がある人がいる。そのような人たちに、「気持ち悪い。」「怖い。」などと心を傷つけるような冷たい言葉を言うのはいけないと私は思う。みんな同じ人間で、みんな平等でなくてはおかしいと思う。障害者として、いろいろな思い、もちろんつらい思いをしている人だってたくさんいるはずだ。例えば、学校などでは、障害者ということで、嫌がらせを受けたり、いじめにあったりする話を私は聞いたことがある。「あの人は、耳が聞こえないから人間ではない。」「あの人は、目が見えないから人間ではない。」などと言う人もいる。このようなことは絶対におかしい。目が見えなくたっていろいろなことができるし、耳が聞こえなくたって手話で話をすることもできる。この前、テレビでダウン症の人が書道家になって活躍しているというのを見た。また、足がない人が義足で山を登っているのを見たこともある。耳が聞こえない人がマリンバをたたいて演奏していることもあった。障害者だって、みんな同じ人間だ。障害者に出来ないことはないんだ。
 障害者にひどい言葉を言ったり、傷つけたりせず、助けてあげればいい。私にできることもたくさんある。障害者の人たちもみんなと同じように生活していける社会をつくっていくことが大切だと思う。私にできること、例えば、目が見えない人に声をかけてあげて道を教えてあげたり、一緒に歩いてあげたりすることができる。耳が聞こえない人と話をするために手話を覚えて、話しかけてあげることもできる。手や足がない人、不自由な人に、声をかけ、階段を降りるのを手伝ってあげることもできる。このように、私たちにできることは、考えてみると、とてもたくさんある。だれに対してもやさしい気持ちを持って接することが大切だと思う。
 社会の中にいる人みんなの人権を守り、みんなが幸せに暮らせるようにするためには、みんなの支え合いが必要だ。子どもや高齢者、障害者に対して、ひどいことを言ったり、いじめたりするのは間違いで、絶対にやってはいけない。みんな同じ人間だ。それよりも、困っている人がいたら、優しく手を差しのべて助けてあげればいい。みんなで支え合い、みんなが楽しく、幸せな社会を作っていくために、私にできることをしていきたい。
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