【佳作】自分らしく  

大山小学校4年 二階堂 來夢
 
 ぼくは、体が小さいです。幼稚園のころから整列は一番前の方でした。
 ぼくは今、バスケットボールのスポーツ少年団に入っています。試合に行くと、同じ小学生とは思えないくらい大きな人がたくさんいます。バスケットボールは、リングに近い大きな人の方が有利なスポーツです。ぼくは、リバウンドがあまり取れません。どうしても大きな人にリング下では負けてしまいます。また、ボールを運ぶ時も、相手のディフェンスに体を当てられてしまうとたおれそうになることがあります。
 そんなぼくに、ある時コーチが、
「小さいなら、小さい人にしかできないプレーをする。小さいことをぶ器にして、大きな人には、できない足元のプレーをすればいいよ。だれにも取られない低いドリブルをすればいいんだよ。」
とアドバイスをいただきました。
 そのアドバイスを聞いて、ぼくは、自分みたいに小さな体でも、大きな人と勝負できることがあることに気付きました。
 ある試合の時のことです。ぼくのマークマンは、体のしっかりとした大きな人でした。何度もおされてたおれそうになったけれど、手をあげて相手にプレッシャーをかけ続けました。ドリブルでぬかれそうになった時には、相手の下からカットをねらいました。自分がボールを運ぶ時には、低いドリブルを意識したら上手に運ぶことができて点数につながりました。ぼくは、「これだ。」と思いました。
 だれにでも、自分の得意なところとあまり得意ではないところがあると思います。走るのが得意な人がいれば苦手な人もいるし、勉強が得意な人がいれば苦手な人がいるといったように、完ぺきな人はいないと思います。でも、得意なことと苦手なことが一人一人の光る個性につながっていくのだと思います。
 ぼくは、バスケットボールで、自分の個性である「体の小さいこと」をマイナスにとらえるのではなく、プラスに変えたら力が出ました。
 これからも自分らしく楽しいバスケットボールを続けていきたいと思います。
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