【優秀賞】会話は、キャッチボール 

玉井小学校5年 小高 優弥
 
 ぼくはある日、中学生の男の子が自殺したというニュースをテレビで見て、とてもしょうげきを受けました。ぼくとあまり年が変わらない人が、そんなに早く死んでしまったなんて、しかも自分で命を絶ってしまったなんて、本当にショックでした。全然知らない人のニュースでも悲しいのに、その男の子の家族や友達はどんな気持ちだったのだろうと考えると、むねがしめつけられそうでした。
 自殺によって命を落とす人は、この男の子だけではありません。その原因の一つにいじめがあります。いじめの内容でよく耳にするのは、悪口や無視などの、言葉に関係するものです。言葉はとても便利なものですが、使い方をまちがえると、人の心を深くきずつけてしまいます。たった一度の悪口や無視ももちろんですが、長い期間続いたり、大人数からターゲットにされたりしたら、ぼくにもたえられないと思います。
 このような悲しい出来事を少しでも減らすために、ぼくは、人を喜ばせる言葉を使うようにしています。例えば、「上手だね。」「がんばったね。」「やさしいね。」など、相手をほめる言葉です。自分も言われたら、うれしくて笑顔になるからです。もし、一人ぼっちの友達がいたら、「いっしょに遊ぼう。」と自分からさそいます。また、なやんでいる友達を見かけたら、見て見ぬふりをせず、「だいじょうぶ?」「相談に乗るよ。」と声をかけるようにしています。ぼくの一言で元気になってくれる人が増えるように、なるべくみんなに平等に話しかけることを心がけています。
 ぼくが、言葉の使い方に気をつけるようになったのは、よくいっしょにニュースを見るお父さんのおかげでもあります。お父さんは、いじめのニュースを見るたびに、こんなことを口にします。「会話はキャッチボールだ。言葉を無視するのは、相手が投げたボールを取らないのといっしょだよ。」ぼくは野球を習っているので、実際のキャッチボールを想像しながら、たしかにそうだなと思いました。相手が取りやすいようにボールを投げたり、相手からのボールを落とさないように取ったりすることは、野球でとても大切なことです。それと同じことを考えれば、人と接するとき、悪口を言ったり無視をしたりすることは、ぼくにはできません。お父さんの言ったことを、これからも頭に入れて生活していきたいです。
 自分の身近なところに目を向けると、勉強や運動が得意な人、だれとでもすぐに仲良くなれる人、人前で話すのが苦手な人、ハンディキャップをもった人など、いろいろな人がいます。ですが、どんな人でも幸せに生きる権利がある。それが人権だと思いました。今ぼくの周りにいる人のことも、これから出会うたくさんの人のことも大切にするために、思いやりのある言葉を使って、会話のキャッチボールをしていきたいと思います。
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