【優秀賞】ちがいを受け止めるふところの深さ  

大玉中学校3年 鈴木 茉愛
 
 「シングルマザー」「母子家庭」という言葉を耳にしたことがない人はいないのではないでしょうか。調べてみると、約十万人がいわゆる女手一つで子供を育てているそうです。
 一人で家庭を守るとなると、普通だったら二人で分担できる子供の世話や家事、仕事、地域の付き合いなどを一人でやらなければなりません。シングルマザーには国から手当が出ているようですが、それだけではやはり足りないので、当然働かなければなりません。するとどうしても子供の世話などで早く抜けなくてはならないことも多いでしょう。そこでシングルマザーの方には待遇をもうけるべきだと思います。例えば、保育園では普通より早めに預かってくれるだとか、会社では平日の勤務時間を早くあがらせてもらい、その分休日にうめあわせする制度をつくるなどの待遇です。シングルマザーに対して理解を深め、思いやって配慮することが必要だと思います。
 先日、テレビでシングルマザーの特集をやっていました。そのお母さんはシングルマザー暦二年で、元だんなさんとは女の子を授かった時点で離婚されたそうです。彼女はインタビュアーにシングルマザーとしての苦労をたずねられると、「経済的にもきついですけど、この子が生まれた当初は心がきつかったかな。そりゃうれしかったけど、相談する相手もいないし、心細いしで・・・。」と語っていました。そこで病院のメディカル・ソーシャル・ワーカーの方に相談すると、彼女のかかりつけの病院では「ママ友相談会」と題し、月に二回看護師や助産師とお母さんとの悩み相談を行っているそうです。同じような境遇のお母さん方に大好評のようで、先ほどの方も「友だちもできたし、この子がなんで泣いてるかも大体分かるようになって本当良かったです。ミルクがほしいから泣いてるだけじゃないんだなって。」と笑顔で話していました。
 それでも、職場などでのパワーハラスメントは多いようで、困っている方がいるというニュースを耳にすることがありますよね? そこで私は、会社の制度が悪いのではなく、社会の風潮を変えていかないといけないのでは、と考えました。
 「みんなとちがうことはいけないこと。」今の社会はこのような風潮なのではないかと私は考えます。この作文では、シングルマザーを例としてあげましたが、この風潮の影響で社会から排除されている人はもっとたくさんいると思います。例えば、障がいを持っている人や、LGBTの人などです。先日もアメリカではトランスジェンダーの兵団への入団を受け入れないようにするなどと報道されていました。私はこの件やシングルマザーのパワーハラスメントの件を踏まえて、これからの社会は「みんなちがってみんないい」というように人と人との違いを受け入れる社会になるべきだと思います。「みんなちがってみんないい」は昔から言われている教訓ですが、そのような世の中には程遠いと思います。私たち中学生の社会と言ったら、活動範囲が狭いため、主に学校のことを指しますが、範囲や広さは違えど、風潮に関して言えば同じだと思います。「みんなとちがう意見を言ったら、きらわれるのではないか。」や、「友達に合わせて笑っていなくては。」のように思うことは、子供でも大人でもない中学生なら誰しもが感じたことがあると思います。そんな世の中ではいけません。ちがいを受けとめるふところの深さが今の社会に生きる人々に必要だと思います。
 いつか、シングルマザーや障がい者、LGBTの人たちが完全に受け入れられ、胸をはって生きていける社会になったらと思います。そして、私たちの学校も互いの個性を尊重した人間関係を築ける場になればと思います。そのためにまずは自分から、ちがいを受けとめるふところの深さを身につけたいです。
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