【特選】笑顔になる「ありがとう」

玉井小学校6年 安藤 瑠菜
 
 学校からのお便りがあった時のことです。いつものように席が一列目の人に先生からお便りが配られます。そして、わたしにお便りがまわってきて、わたしはまた、後ろの友達に紙をわたしました。後ろの友達はいつも当たり前のように、
「ありがとう。」
と言ってくれます。
 席替えのたびに後ろの席の人は変わりますが、どの友達が後ろになっても、
「ありがとう。」
と笑顔でわたしに言ってくれました。でも、わたしの場合はいつもはずかしい気もちが強くなってしまい、自分から「ありがとう」と言うことがなかなかできませんでした。
 ある日、担任の先生からお話がありました。
「配りものをするときに、前の席の人に「ありがとう」と言っている人が多いね。きちんと感謝の気持ちを表しているのがこの六年二組のいいところだよ。」と、先生が話してくださいました。この話を聞いて、わたしは(次は自分も言えるようにがんばろう)と心に決めました。
 次の日もいつもと同じようにお便りが配られました。前の席の友達がわたしの方をふり返ったとき、わたしの心はドキドキしていましたが、できる限りの笑顔で、
「どうも。」
と言いました。そのしゅん間、その友達はどんな顔をしてわたしを見るのだろうと急に不安になり、きん張しました。でも、わたしの言葉に友達は笑顔を返してくれました。するときん張がほぐれていき、ほっとして、心の中があたたかくなっていくのが自分でも分かりました。
 その日からわたしは変わりました。わたしは「ありがとう」という言葉を意識して生活するようになりました。わたしが消しゴムを落としてしまって友達が拾ってくれた時、勉強で分からないところを友達が教えてくれた時など、感謝の気持ちを伝える場面がたくさんありました。そのたびにわたしは、
「ありがとう。」
と、きちんと伝えるようにしました。そう言うと、不思議とわたしの心はすっきりとした気持ちになりました。自分が発したこの言葉で、友達がいつも笑顔を返してくれたからだと思います。今では、わたしの中で「ありがとう」は、言うのが当たり前の言葉になりました。
 ありがとうの言葉は、何気ないひと言かもしれません。でも、とても素晴らしい言葉だとわたしは思います。なぜなら、この言葉を言われた人は必ず笑顔になり、そのことでわたしもうれしくなるからです。わたしは、これからも「ありがとう」の言葉を大切にして、みんなに感謝の気持ちを伝え、みんなの笑顔を増やしていきたいです。
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