【優秀賞】見えない糸 

玉井小学校4年 武田 栞奈
 
 みなさんは、買い物に行ったときなどにおさいふのわすれ物を見つけたことはありませんか。また、おさいふなどのわすれ物を見つけたら、どうしますか。
 これは、ある日わたしが、お母さんと買い物に行ったときのことです。いつものように買い物をすませ、レジに向かいました。お母さんが、しはらいをする間、わたしは、ふくろづめをする所で待っていました。ふと左がわを見たら、別のふくろづめをする台に、さいふが、ぽつんとおいてありました。周りを見てもだれも気にかけない様子でした。「さいふに気付かないのか、見ても見ないふりなのか・・・わたしには、こんなにしっかり見えているのに、どうして・・・。お店の人にとどけた方がいいよね。でも、どんなふうに?」短い時間だったと思いますが、いろいろ考え、少しどきどきしました。そして、お母さんに知らせてからの方がよいと考えました。さっそく、お母さんに、「ねえねえ、だれかさいふをわすれていったみたいだよ。」と、話すと、お母さんは真っ先にさいふの所に行き、店員さんにとどけました。わたしはほっとしました。そして、早く持ち主が見つかるといいなと思いました。
 次の日、お店から電話が来ました。「さいふの持ち主が見つかり、その方が、ぜひお礼がしたいと、おっしゃっています。」とのことでした。お母さんは、「子どもが見つけたものなので、そんなことしないでください。」と、ていねいにおことわりをしました。わたしは、持ち主が見つかって、よかったなぁと思いました。知らない人でも喜んでもらえることは、とってもうれしいことでした。
 わたしは、人と人は見えない糸でつながっているのかなと思うことがあります。例えば、友だち。友だちだから楽しく、なかよくあそぶけど、友だちだからけんかすることもあります。でも、わたしの友だちは、やさしい人ばかり。こまったときには、いつも助けてくれます。親切で心が広い。こんな友だちが、たくさんいる教室。
 わたしは、こんな教室で過ごす中で、こまっている人がいたら、助け合おうという気持ちが当たり前になっているんだろうと思います。友だちでも、知らない人でも、こまっている人がいたら、助けたいと思う気持ちが見えない糸なのかなと思います。この見えない糸は、特別な人だけが持っているのではなく、みんなが持っているものだとわたしは考えます。そして、自分では気づかないところで、この見えない糸で、人を助けたり、人に助けてもらったりしているのだと思います。ときには勇気がいることもありますが、わたしは見えない糸を使って人を助けていきたいです。
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