【佳作】薬ではなおせない傷 大玉中学校1年 浅和 里菜

薬ではなおせない傷
大玉中学校1年 浅和 里菜
 
 中学校に入って一番最初に先生に言われたことは、
「いじめのないクラスにしよう。」
ということでした。私は、それが当たり前だと思っていましたが、テレビでいじめのニュースをみたことがあります。いじめられた人は自ら命をたつという行動をとっている人が多くいることが現状です。平成元年から平成十七年までの間で中学生の自殺者数は減ってきていますが、完全になくなるわけではありません。
 ここで私は、言葉の暴力について考えてみたいと思います。
 中学生になると、スマートフォンを持つ生徒が増えます。ラインなどのSNSの使用で、言葉の暴力が発生します。例えば、グループラインなどで一人の子に集中的に悪口をかいたり、その子がいやがるような言葉をかいたりすることで、その子がいやな思いをしたら、それが言葉の暴力になります。私はスマートフォンを持っていませんが、このように、スマートフォンを持っていることでいじめが発生するのは怖いので、スマートフォンを持つときは少し考えてから持つようにしてほしいと思います。そうすることで、いじめが減っていくきっかけになるかもしれません。SNSの利用の仕方を少し考え直すこと、なるべくSNSを利用しないことが大切だと思います。
 次に、普段の会話での暴力とはどういったものなのでしょうか。私が考えたことは、二つあります。
 一つ目は、バカにすることです。例えば、運動が苦手な子に、「お前、運動できないの」などと、できない子のことをバカにして否定することは良くないと思います。もし、自分がバカにされたり、否定されたりしていやな思いをするのだったら、いじめられた人も同じ思いをしています。だから、もし自分がされたらどういう気持ちになるのかを考えてから、発言する必要があると思います。
 二つ目は、人格を否定することです。例えば、その人が気にしている体形を人前で言ったり、かげで言ったりしてその人を傷つけるのは良くないと思います。なぜ人を見た目で判断するのでしょう。その人なりの特徴があるし、他の人にはない特徴があっていいと思います。人それぞれ違う体なのだから、人格を否定するのはよくないと思います。
 言葉の暴力以外にもこんな暴力はいけないと思います。それは、仲間外れにすることです。どうして仲間外れにするのでしょう。
 私は、修学旅行の班を決めるときに、残ってしまった女の子がいました。それは、障害のある子だからでしょうか。私達は、そんなのは関係ないと思ったので「おいで」と言ったらその女の子は笑顔で来てくれました。このような経験から考えたことがあります。それは差別です。障害者だから、手や足がないからなどといって、普通の人と差別をするのは、よくないことだと思います。
 これは、言葉でも行動でも暴力をふるってはいないけれど、やられた人は、心に傷を負っています。
 私は、このように友達がいじめられていたり、仲間外れにされていたりしたら、助けてあげたいと思います。でも、少し勇気がいることなので、頑張って一歩を踏み出して、このようないじめを少しでも減らせたらいいと思います。
 私は先生のある一言が心に残っています。それは、
「体にできた傷は、時間が経つと治るけれど、心にできた傷は治らない。」
ということです。この言葉を聞いて、体にできた切り傷などは、病院へ行って診てもらったり、薬やばんそうこうをはったりすれば治るけれど、心にできた傷は、病院に行っても、薬やばんそうこうをはっても治りません。だから、この言葉をいじめている人に知ってほしいと思います。なぜなら、この言葉で少しでもいじめが減って、自殺をする生徒が減ってほしいからです。また、このようなことを教えてくれる先生や大人がもっともっと増えて、いじめをしている人に教えてほしいと思います。
 言葉、行動、その他にも、ちょっとしたことからいじめは発生します。自分は何とも思わない発言で相手は心に傷がつくかもしれません。だから、自分の発言することには責任を持つことと、もし、自分がされたらどういう気持ちになるかを考えることが大切だと思います。これから先、いじめがなくなる平和な世の中になってほしいと思います。