【佳作】私ができること 玉井小学校5年 根本 心愛

私ができること
玉井小学校5年 根本 心愛
 
 私は、最近、心が痛くなるニュースを見ました。それは、障がいのある人たちへの対応です。同じ人間として、ひどい対応だと思いました。
 一つ目のニュースです。車いすの人が、障害者専用の駐車場に車を止めました。その人が、買い物をしてもどってくると、となりの車が、車いすの人の車のギリギリに止めてあったのです。もちろん、車いすの人は、車に乗ることはできません。となりの車の人が、もどってくるまで、待っていたそうです。こういうことは、何度もあるそうです。健常者が、自分のことだけを考えて、相手、特に障がいのある人のことを考えないで生活しているということに問題があるのだと思います。障がいのある人もない人も、すべての人が生活しやすい世の中であってほしいと、私は思います。
 二つ目のニュースです。車いすの人が、バスに乗って出かけようとしました。バス停で待っていると、バスが来ました。しかし、乗車口は階段です。車いすでは乗れません。スロープをとりつけるためには、運転手に取り付けてもらうしかありません。しかし、その運転手は、
「次のバスに乗れ。」
とだけ言い、車いすの人を残して行ってしまったのです。次のバスが来るまで、三十分、一時間待たなくてはいけません。車いすの人は、どれだけくやしかったか、どれだけ悲しかったか。その車いすの人は、テレビのインタビューで、涙を流してくやしい気持ちを話していました。私は、車いすの人は、今回が初めてではないと思います。こういう、悲しい経験を今まで、何度も受けてきたのだと思います。そのたびに、くやしい思いをしてきたのだろうと思いました。
 その他にもたくさんあります。障がいのある人への対応がひどいニュースを見るたびに私は心痛くなります。
 どうすれば、障がいのある人も、ふつうに過ごすことができるのかを考えてみました。
 一つ目は、障がいのある人が、困っていたら、まわりの人が自然に声をかけ、助けてあげることができる世の中になることです。恥ずかしがらずに「大丈夫ですか。」「手伝いますか。」と声をかけて助けてあげると良いと思います。
 二つ目は、自分が体験してみるということです。車いすに乗ってみて大変なところはどこなのか、アイマスクをして歩いたときの怖いところはどこなのかなど、自分が体験してみて、少しでも障がいのある人の大変さを分かることも大切だと思います。
 私がすぐにできることは、一つ目だと思います。困っている人がいたら、声をかけ、手伝ってあげたいと思います。
 そして、障がいのある人も安心して暮らせる世の中になるように、これからも私は、何ができるかを考えていきたいと思います。