【特選】私の笑顔はみんなのおかげ 玉井小学校6年 鈴木 さくら

私の笑顔はみんなのおかげ
玉井小学校6年 鈴木 さくら
 
 私は四年生の時、急性胃腸炎にかかり入院したことがありました。何もできず、気分のすぐれない日が何日も続くようになり、私の心は不安でいっぱいでした。それから数日後、病院の先生から、
「伝染性単核球症EBウイルスです。」
と診断されました。私は思わず、
「まだまだ点滴と採血のくり返しかあ。」
と、深いためいきをついてしまいました。
 来る日も来る日も私はぼんやりしていて、何もすることがなく、そのせいか、やる気力も起こらず、つまらない毎日を過ごしていました。することと言えば、文字を書く練習をすることぐらいでした。でもえん筆をにぎっても「やるぞ」という気持ちになれず、始めてもすぐにやめてしまっていました。
 そんなある日、担任の先生がお見舞いに来てくださりました。先生は私の病室にマスクをして入ってきて、
「これ、差し入れのチョコレート。」
と、かわいいスヌーピーのチョコレートを持ってきてくださりました。私がお礼を言うと先生は続けて、
「これ、クラスのみんなから。本当は退院の時に渡すつもりだったんだけどごめんね。」
とおっしゃって、先生からクラスのみんなが書いてくれた手紙をいただきました。
「大丈夫です。ありがとうございます。」
と言いながら、私はいただいたチョコレートと人形を置き、夢中で手紙を読みました。
 クラスの友達一人ひとりが書いてくれた手紙には、今どこまで勉強が進んでいるかを教えてくれたり、「さくらさんは笑顔がすてきだね」と励ましてくれたりする内容がたくさんありました。私のことを思って書いてくれたんだなと思うと、とてもうれしくなり、手紙を一枚一枚読むごとに心がぽかぽか温かくなる感じがしました。(早く退院してみんなに会いたいな)と、手紙のおかげで心に元気がわいてきました。クラスのみんなが私の心を笑顔にしてくれたのです。先生からいただいた人形を目にするたびに、その時のことを今も思い出します。
 この経験から私は、心に不安を抱えている人を笑顔にしたい。そう考えるようになりました。そのために今の私ができることは、私の周りで困っている人がいたら話を聞いてあげること。そして、以前の私が友達や先生から元気をもらったときのように、もし友達が入院するようなことがあったら、その子のことを思いながら手紙を書いたりお見舞いに行ったりすることです。
 話を聞いてあげることや手紙を書くことは、相手のことを大切にしようと意識していないとできません。それと同時に、「私はあなたのことを気にしているよ」という、心の声を届けることにつながると私は思います。それをキャッチした相手の笑顔を見ることができるよう、私は周りの人達を大切にできる人に絶対になろうと思っています。