【佳作】言葉一つで 大玉中学校2年 安藤 瑠菜

言葉一つで
大玉中学校2年 安藤 瑠菜
 
 人は言葉によって気持ちが変化することがある。でもそれは、嬉しい、楽しいといった明るい気持ちだけではなく、時には悲しい、悔しいといった暗い気持ちになることだってある。それは、態度や行動でも同じだと思う。
 例えば、自分が楽しそうに話をしているとする。なのに、相手が楽しくなさそうに聞いていたり、興味が無さそうだったら誰でも悲しい気持ちになると思う。他にも、自分から挨拶したのに挨拶を返されなかったり、友達に避けられたりしたら暗い気持ちになると思う。相手の言葉や態度によって暗い気持ちに変化してしまうのだと思う。
 私にも去年、友達から言われた一言によってすごく悲しい気持ちになったことがあった。
「瑠菜ちゃんってあんまりテニス上手じゃないよね。」
その一言はとても心に刺さった。自分でも分かっていたことだったけど、何故かとても悲しかった。その友達にとっては冗談だったのかもしれないけど、私にとってはとても大きな一言だった。
 その出来事から私はあることを考えた。
(もしかしたら私の一言で傷ついた人がいるかもしれない。)
そう思うとすごく焦った。その日から私は相手の気持ちを考えて言葉を選ぶことにした。調子に乗ってよく冗談を言ってしまう私にとっては少し難しかった。でも、出来るだけ相手がいやな気持ちになるような言葉を使わないように気を付けて生活することにした。すると、自分が傷付く言葉を言われることもすごく少なくなった気がした。それは自分が相手を傷付ける言葉を言わないように意識したから、相手にもそれが伝わったのかもしれない。
 でもその「言葉」は人を暗い気持ちにさせること以上に、明るい気持ちにさせることだってできる。
 その中でも良く使うのが「ありがとう」。この言葉は使う場面がすごく多いと思う。それは、誰かに感謝する機会がとても多いということだ。「ありがとう」という言葉が聞こえるたびに、誰かが誰かの役に立てている、という考え方もできる。「ありがとう」を言った、言われた人はもちろん、周りから「ありがとう」と聞こえてきただけで明るい気持ちになると思う。
 他にも「またね」という言葉。この言葉にはたくさんの意味があると思う。例えば、「また遊ぼうね」、「明日も会おうね」などといった明るい言葉の意味がたくさんあると思う。
 このことから私は他にもたくさんの明るい意味がある言葉をさがしてみようと思った。日常生活の中であたり前のように友達とたくさんの話題で盛り上がっているときも、意識して聞いてみると何気ない会話にも明るい言葉がたくさん混じっていた。そのことを改めて実感すると、なんだかとても嬉しい気持ちになった。
「昨日テレビに出てた芸人さん、めっちゃおもしろかったよね。」
「わかる、でもクラスの中での芸人といったら、やっぱり○○君だよね。」
このたった二言の中にたくさんの明るい言葉が混じっていた。まず、「おもしろい」と言う明るい言葉が混じっている。さらにこの会話の中で一気に2人がみんなに認められ、ほめられている。誰かを「ほめる」というのもとても良い気持ちになると思う。
 何げなく言った冗談でも相手がそれを勘違いして受けとってしまえば暗い気持ちになることもあるかもしれない。そうならないためにも話す順番などもとても大切だと思った。誰かを「ほめる」ときにも伝わりやすいようにほめることでより、明るい気持ちになると思う。
 「言葉」というものは少しでも使い方を間違ってしまえば、誰かを傷付けてしまうかもしれない。そうならないためにも相手の受け取り方を考えたり、言葉を選んで使うことが大切だと思った。さらに、自分が言われたらどう思うかを考えることも必要だと思う。
 「言葉」について考えることでこの世の中には暗い言葉によって暗い気持ちになってしまう人がいることをしった。でも、それ以上に相手を明るい気持ちにする明るい言葉がたくさんあることを知った。
 だから、私はこれからも明るい気持ちになる言葉を思ったときは、積極的に言おうと思った。そして、少しでも明るい気持ちになる人が増えていけば良いと思った。