【佳作】 当たり前にできること

玉井小学校 6年 長尾 乃愛
 わたしたちは今、食べたいものを食べたり、したいことをしたりすることができています。朝起きたら学校に行き、学校が終わったら家に帰って宿題をしたり、スポーツ少年団でバスケットボールの練習をしたり、家でおやつを作ったりすることができます。 
 しかし、今年八月、広島で土砂災害の被害にあわれた方々の中には、住む場所を失い、それまで当たり前のようにできていた事ができなくなってしまった方がいます。 
 被害にあわれた方は、元の生活に戻ることができるだろうか、これから自分はどうなってしまうのか、毎日不安な気持ちで過ごしているのではないかと思います。心の中は不安でいっぱいなのに、その生活は、食べたいものが食べられなかったり、したいことができなかったりと大きなストレスを感じていることだと思います。
 今、わたしたちが当たり前にできていることを当たり前にすることができなくなっている人々がいます。わたしたち一人一人が当然もっているはずの権利をうばわれてしまっている人々がいます。
 わたしも三年前、東日本大震災、原子力発電所の事故による影響を経験しました。 
 地震の後、わたしの家では電気を使うことができなくなってしまいました。電気を使うことができなくなると、生活はとても不便なものになりました。その時、わたしはとても不安な気持ちになりました。もちろん、学校は休みになってしまい、友達と会うこともできなくなってしまいました。また、外で遊ぶことが制限される時期もありました。 
 わたしが経験したことは、今、広島で苦労されている方々と比べたらとても小さなことかもしれません。わたしには家族がいて、家が無事だった分、幸せだったのかもしれません。
 今、当たり前のことを当たり前にできていない人たちのために、わたしたちができていることは、不安をかかえている人たちの声に耳をかたむけることだと思います。たくさんの悩みや不安をかかえた人たちもその声を聞いてもらえるだけで、気持ちが楽になると思います。 
 だれかの声に耳をかたむけるということは、相手の存在を認めるということ、相手のことを大切にするということにつながるのだと思います。誰かの存在を認めたり誰かのことを大切に思ったりした時、きっと、自分もだれかに認めてもらえて、大切に思ってもらえるのだと思います。
 わたしたち一人一人がもっている権利は、決して当たり前のものではありません。だからこそ、誰かに対しても思いやりの気持ちを持って接していくことで、自分のもっている権利を大切にしていきたいです。
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