【佳作】 いじめ

大山小学校 5年 鈴木 礼彩
 私は三年生だったころ、親友といえる友達にいじめられました。友達がじょう談としてやったことが始まりでした。
 合唱部に入部している私は、まだ三年生だったので、高学年が六校時の授業を受けている間、同じクラスの友達と宿題をして、合唱部の練習が始まるのを待っていました。宿題のドリルを教室に取りに行っているときにそれは起きました。友達が私のえんぴつをかくしたのです。もどってきた私は聞きました。 
「私のえんぴつ、どこにあるか知らない。」 
返事は一言だけ。
「知らないよ。」
私はあわててさがしました。すると、かくした友達が笑って 
「ほら、ここにあるよ。」 
と、差し出したのです。周りにいた友達がその様子を見て、 
「そういうことするの、やめなよ。」 
と言ってくれたのですが、いじめはここで終わりませんでした。私が階だんを下りていると、わざと後ろからおどろかせたり、交かんノートで悪口を書かれたり。その悪口はひどいものでした。 
「礼彩ちゃんてウザいよねー。ほんとほんと。」 
など。交かんノートのメンバーだった私は、もうこの人たちとは付き合っていけないと思いましたが、仲が良かったときのことを思い出して、どうしたらよいのかわからなくなり、先生に相談しました。先生が私の気持ちを伝えてくださったので解決することができました。その後は、けんかをすることもあるけど、仲良く過ごしています。
 私は解決できたけど、ニュースなどを見ると、いじめを止めた子が逆にいじめられたり、いじめが原因で自殺してしまったりする事件が起きていることを知り、とてもショックでした。 
 私の場合は、注意してくれた友達がいじめられることは無かったのですが、なぜ、正しい行動をとった人がいじめられてしまうのでしょう。間違っていると強く思います。 
 いじめている人は、それがゆかいでおもしろいと思っているのでしょう。でも、いじめられている人は、とてもつらい気持ちだと思います。今の日本には、いろいろな問題があるけれど「いじめ」は、子どもたちの中で一番深刻な問題だと思います。
 なぜ、友達をいじめてしまうのか。それは人の心が関係しているのではないでしょうか。何かストレスを感じていて、そのストレスが大きくなっていき、それを解消するために友達にいやなことをぶつけてきているのではないでしょうか。 
 いじめはなくなっていません。苦しんでいる人がいます。私は将来、いじめをなくすことができる教師になりたいです。私のような思いをする子がいなくなってほしいので。
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