【佳作】 「人種差別」の悪夢

大玉中学校 1年 國分 勇希
 僕は先日、社会の授業で文明のことを習った。「そこでは支配する者とされる者に分けられ、支配される者は人間とは思えないような生活をしていた。」と教えて頂いた。このような差別をしていた理由の一つとして、人種差別がある。
 人種差別とは、肌が白い黒いといった理由で、差別をされていることである。人種差別は、白人中心の世界観が原因であり、それが今、一番世界に注目されている差別である。この差別は、白人が黒人を下に見て、支配しているという差別である。白人の使うトイレには黒人は入れず、白人用のトイレと黒人用のトイレに分かれているなど、徹底的に黒人が差別を受けている事である。そのほかにも、奴隷で連れてこられた者に人間ではなく動物のように扱う差別などがある。差別を受けている国は、南北アフリカ等の黒人系の人々だと思っている人が多いが、実は日本人もこのような差別にあっている。そしてしている。このような差別にあっている、している理由は肌色である。白人の国に旅行等に行くと、人々に避けられるようになる。ひどくなると、警察が自分たちとは違った肌の人々をわざと叩いたり、けったりと暴力をふるう事件がたくさんある。
 このようなことは、世界中で行われている。差別を無くそうと必死になり、とめようとする人もいる。差別は、昔からあることで、奴隷として、最初に差別した者がいけないのだが、これを何百年だった今も続けている僕たちはもっといけないことをしているのだ。このようなことをしているのには何か理由があるのだと思い調べてみると、「生存競争を勝ち抜くため」にしているというのが調べられた。これは自分が一番の権力者になりたいと思う者が、なにか自分と違うものを持った他人を勝手に自分の支配下にすることで、自分は権力があると一般人に見せつける。それを見せられた一般人は自分も権力を持つために、また他人を支配する。このくり返しで、支配する者とされる者に区別され、その文化が今も根付いているため、このようなことがおきているようだ。ただ権力を持ちたい者が、勝手に他人をまき込み支配し、争っているだけの自己満足だと僕は思った。このような自己満足をしているということは、人間として最低なことをしていると僕は思い、同じ人間同士でそのようなことをしている人、されている人が今でもいるのだと思うと、とてつもなく悲しくなった。
 このような悲しさを無くすための法などはないのかと思い、調べてみると、人種差別などの差別問題は、条約をつくってもなかなか無くならず、簡単に無くすのは不可能と出てきた。しかし、できるだけ早く解決策を見つけなければ、また昔のようにひどい世界になるかもしれない。僕も、しっかりと差別問題を考えていかなくてはならないと、改めて感じた。
 差別をしているということは、同じ人間で何の罪もない人間を自分の満足感だけで、あやつり人形のようにしている、これは「いじめ」と等しい事だと思った。
 「大和心」という心がある。これは、大和つまり日本人の心という意味だ。しかし、日本人全員が持っているのが大和心ではない。真の大和心は、この人は来てはダメ。あの人は来い。ではなく、どんな人でも良い。何人でも病人でも来てください。このような心が真の「大和心」なのだ。まさに人種差別をしている今の世の中の人々全員に必要な心である。しかしこの心を好まない外国の人々も、もちろんいる。奴隷にしてきて、今も強く人種差別をしている人々には差別があたり前なので、このような心には絶対反対があたり前だと思う。しかし、そのように思っているからこそ、自分たちのやっていることを分からせるべきだと思う。
 このように、人種差別を無くすには、心を入れかえる必要があるのだ。しかし、そう簡単にいれかえられることではないのでとても長い時間がかかる。心を入れかえないとやめることは出来ない人種差別を僕は絶対に許さないし、もちろん自分も絶対にやらない。このように、同じ人間を差別するのは、心を入れかえる必要があり、誰のためにもならない「いじめ」なので、僕は絶対にいけない事だと思う。外国人だけでなく、日本人も大和心を持ち、明るい未来を作らなくてはいけない。これは世界中で頑張る、「協同作業」なのだ。世界中で仲良くしたほうが絶対に楽しく幸せに生活できると思う。そのためにも、僕たちが見本になり一日でも早く世界が仲良くなるといい。
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