【佳作】 いじめについて

大玉中学校 1年 佐藤 恵美
 最近、いじめという言葉が新聞やテレビにたくさん出てくるようになりました。昔は、あまり聞きませんでした。しかし、最近、その言葉を聞く機会が、とても、増えたと思います。
 どうして、いじめは起こってしまうのでしょうか。
 よく、本を読んでいると、「昔、いじめを受けていた。」という人物が登場したりします。その理由が、「名前が変」、「障害を持っている」、「見た目が変」などです。それに、見た目や名前だけでなく、「自分が好きな人が自分ではなく他の人が好き」、「まわりにちやほやされている」などです。つまり、「自分には無いものを持っている」、「普通とは違う」、「自分の思うように動かない」などです。
 自分とは違うからといって、いじめをしていいとう理由には、なりません。人は違ってあたりまえですし、自分の思うようにはなりません。「名前が変」という理由は、その人の親が「こんなふうに育ってほしい」という願いをこめて付けた名前です。「自分の好きな人が自分ではなく他の人が好き」という理由は、自分勝手だと思います。だれを好きになるかは、その人の自由だと思うからです。
 いじめが起こってしまうのは、とても、小さなことが原因だと思います。
 では、いじめはどうして、増え続けているのでしょうか。
 まず、一番の理由が、パソコンや携帯電話のインターネットなどです。インターネットでかきこまれた言葉は、たくさんの人の目にとまります。たとえ、そのかきこまれた言葉を消したとしても、見た人の記おくに残ってしまいます。
 最近、「ネットいじめ」というのが、増えているそうです。ネットでは、顔も名前も分からないので、だれにいじめられたのかも、分かりません。そのため、だれにも心を開くことができなくなってしまうそうです。一方、いじめる側は、顔も名前も分からないため、いじめたという自覚が、無いそうです。
 他にも、LINEを使ったいじめが増えています。無理矢理、LINEのグループに入れて、その中で、いじめをするそうです。
 ネットいじめの、一番おそろしいところは、やはり、顔や名前などが分からないことだと思います。顔や名前が分からない分、「もしかして、この人かもしれない。」と疑ってしまい、人を信用することができなくなり、一人になってしまうのは、とてもおそろしいと思います。
 それでは、いじめを防ぐにはどうしたらよいでしょうか。
 一つ目は、相手の気持ちを、考えることです。
 自分では、悪気はまったくない言葉でも、相手には、とても、ひどいと聞こえてしまう言葉もあります。そのせいで、深く傷ついてしまうこともあります。また、その言葉のせいで、自殺してしまうかもしれません。だから、自分の気持ちだけを、伝えるのではなく相手の気持ちも、考えるべきだと思います。
 二つ目は、加害者のかかえる問題を解決することです。
 いじめの加害者は、多くの場合、心や家族に問題をかかえています。家族では、「子供に無関心な家庭。」や「ぎゃく待家庭。」、「放任家庭。」などがあるそうです。また、特性では、「自分に自信がない。」、「自分が好きになれずに、コンプレックスをかかえている。」や「小学校時代の被害者が、中学校では加害者に変わる。」などがあるそうです。そのため、加害者のかかえる問題を、解決することが大切です。
 三つ目は、いじめは絶対にしてはいけないという、意識を持つことです。
 いじめは犯罪ですから、たとえ、自分の悪口を言う人がいたとしても、その人を、いじめていいということにはなりません。被害者が加害者にいじめを仕返しても、それは、絶対にしてはいけないことです。
 いじめは絶対に許せないことです。人はそれぞれ違ってあたりまえですから、いじめの理由にはなりません。それに、普段、身近にあるインターネットまで、いじめに使われています。それほど、いじめは増え続けています。
 いじめは今も増え続けています。自分が、被害者や加害者にならないためにも、相手の気持ちを考え、意識を持っていきたいです。
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