【優秀賞】 もしも友達がいなかったら

玉井小学校 4年 小髙 颯太
 もしも、ぼくに友達がいなかったら、どのような生活をおくっていただろうか。
 楽しく遊ぶことはなく、いつもひとりぼっちのままであっただろう。
 何があっても、たがいに助け合ったり、なぐさめあったりすることはない。意見を出し合ったり、けんかしたりすることもないだろう。大人になっても、友達がいなかったら、ずっとこのままだ。ぼくの世界は変わらない。なんだかつまらない毎日になりそうだ。
 でも、ぼくには友達がいる。
 友達がいるから、楽しく遊べるし、ひとりぼっちでもない。そばによりそって、たがいに助け合い、なぐさめあうことができている。意見を出し合うから、けんかになることもあるけれど、それは一歩前進のすばらしいけい験の一つだ。
 友達は、ぼくにとって、光かがやくダイヤモンドのようなそんざいだ。毎日の生活に意味を持たせてくれている。
 ぼくは、たくさんのものをもっているけれど、友達は何よりも大切なものの一つだと思う。これまでは、いることが当ぜんのように思っていた。でも、友達との関係は、たがいの気持ち次第で変わってきてしまうと思う。
 ある日、いつも仲良くしていた子と昼休みに遊んでいた。なんだか楽しくなってきて、その子がぼくを追いかけてきた。最初は、ぼくも楽しかったけど、なんだかだんだんいやになってきた。 
「やめてよ。」
と言ったけど、その子はすごく笑っていて楽しそうだった。ぼくはいやだったけど、ぼくはその子の顔を見てがまんした。次の日もまたその次の日も、同じように追いかけられた。
 ぼくは、がまんができなくなって、 
「やめろよ。ばか。」
と言ってしまった。その子はおどろいていた。ぼくも言ってしまってからこうかいした。しばらく仲良くできなかったけど、ぼくがもっと早くにゆう気をもって、ぼくの気持ちを伝えておけば、だれもきずつかなかったのかもしれないと思った。
 その後、なんとか仲直りできたけど、もう少しで友達がいなくなってしまうところだった。
 友達がいないとどんな気持ちになるか分かっていたつもりだった。本当に気をつけていかないと、いつでもそういうことがおきてしまうと思った。
 もしかすると、あの子もそう思っていてくれるかもしれない。
 友達に変なえんりょをすると、おかしくなってしまうこともあると分かったから、これからは、自分の気持ちをきちんと伝えていこう。友達を大切にしていくことは、たがいの気持ちをちゃんと分かり合っていくことなのかもしれないと思う。
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