【特選】 信頼することの大切さ

大玉中学校 2年 若竹 雛希
 最近、よくテレビやニュースで「自殺」という言葉を耳にしたり、新聞などでもよく見かける事が多いです。 
どうして、「自殺」を選ぶ状況になってしまったのか、それまで誰も気付かなかったのか、誰にも助けを求められなかったのか、周りはいじめをしていたのか、知っていたけれど見て見ぬふりなのかと、いつもニュースを観ながら思う事があります。人は簡単に言葉一つで傷つけている事があります。今は「死ね」「殺す」などこわい言葉も遊びで使われていることもあり身近になっています。いじめられている人は、一人で悲しい気持ちになっていると思います。いじめをする人は、本当はいじめたいというよりも一人になるのがこわい人だと思います。不安でこわいからいじめる側にいると安心するのかもしれません。実際そういうニュースを観ていると、友達との付き合いでの悩みやけんかなど、周りでもよくありそうな事が原因の一つである事が分かります。私は死にたいと思うほどの悩みを持った事は無いけれど、友達との付き合いは本当にいつも難しい事だと思っています。 
 この言葉を言ってしまったら相手の人が傷付くか付かないのかなど、誰にでも分かるような事を相手に言ってしまったり、それで相手が傷付いている事に気付いていない人も少なくないと思います。自分ではそんなに気にならない言葉でも、相手にとってはとても辛く悲しい言葉だったりすることがあるからです。人にはいろいろな考え方の人、いろいろな性格の人がいて、その人達に合わせることは難しいので、私もよく悩む事があります。 
 自分と同じような考えを持っている性格の人はとても分かりやすいので、すぐ仲良くなる事ができます。でも自分とは正反対の人との接し方はいつも悩みます。私にとって少し苦手意識が大きいタイプは、物事をはっきり言い過ぎる人です。それは個性であり、別に短所ではないと分かっていてもなかなか受け入れられない時があります。でも最近、いろいろな性格の人と出会う事が多い中で分かった事は、私はその友達が自分を理解してくれるのを待っていただけなのかもしれないと思うようになりました。自分も、相手の事をもっと理解する気持ちを持つことが出来れば、今まで気付かなかった相手の良さにも少しずつ気付くこともでき、認め合う事が出来ると思います。 
 お互いがそれに気付く事が出来れば、お互いを大切に思えるのかもしれません。それでもいじめはなくなる訳ではないし、なくす事も難しいです。 
 最近の「いじめ」の原因は学生ではLINEのトラブルが多く、テレビのニュースでもよく耳にします。子供から大人まで誰にでもできて、とても便利な事もあります。しかし顔が見えない分、普段言えないような事でも文字にすると平気で人を傷付けるような内容を書き込んでしまったりするような事があります。一人が書き始めると何となくいいのかなと思ってしまい、次々に書き込んで止まらなくなってしまう事があります。でも、書いている人はそれがいじめになっている事を気付かずに書いてしまっている人も中にはいると思います。後で気付いた時には大変な事になっている事が多いです。それがテレビのニュースなどで取り上げられている自殺につながっているのではないでしょうか。 
 自殺をする人は多分いじめられる事が辛すぎるだけでなく、誰にも相談出来ずに一人で悩み、誰にも助けを求める事をしないで、悩み続けてきた人なのかもしれないと思いました。いじめられている事を恥ずかしいと思い悩んでいる人も多いと思います。でも周りを見ていると、友達や家族などいつでも相談できる人が身近にいるはずです。 
 私は家族に何でも話せるし、相談するときは絶対家族を選びます。家族なら助けてくれたり、良くなる方法を一緒に話し合う事が出来ると思います。これには、家族の信頼も必要になってくると思います。毎日会っている家族なら言葉にしなくても、分かりあえる事がたくさんあると思います。一番分かりあえるには会話だと思います。何気ない毎日の会話にも、誰かに自分の気持ちが少しでも伝わっていれば、家族が助けてくれる、気付いてくれると思います。いじめという言葉を出さなくても何となく会話で気付き解決できることもあると思います。 
 「自殺」や「いじめ」は、人との信頼関係があればすべてではありませんが少しでも解決につながっていくと思います。一人一人が持っている大切な人権を忘れずに、たくさんある問題から逃げずにしっかりと向き合っていく事が大切だと思います。
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